Lovers 〜謀〜

lovers.jpg
封切りされて間もない話題作"Lovers"を観にいった。
物語は、中国 唐の時代。朝廷を脅かす最大の反政府勢力である飛刀門。その重要人物が、とある遊郭に潜入していると聞いた朝廷官吏である『劉』と『金』は、手柄を上げるべくその遊郭に乗り込む。
そこで待ち受けていたのは、盲目の舞妓『小妹』。官吏である二人は手管を弄して、捕らえた小妹をだしに飛刀門の本拠に潜入すべく一芝居を打つのだが。。。

一番印象に残っているのは、和田恵美デザインの衣装。
日本語よりも、中国語での台詞回しのほうがだいぶ上手な金城武の芝居よりも、
ワイヤーフレームを使いまくった、物理に反したアクションよりも、
中国お得意の蜂蜜よりも甘いラブストーリーよりも、
画面の背景色を良く考えて、練りこまれてデザインされた衣装が秀逸だった。

個人的には、何日も旅をしているのにひげがのびないことや、完全メイクで汗もかかずに戦う様子、
朝廷軍の精鋭部隊が見せる、雑技団も蒼くなる様なバトルアクション、
その他もろもろ、が気になって正直ゲンナリ。そういうものだと割り切ってみてればいいんだろうけれどね。
どうにも子供の頃から、こういう超人よりも、市井の人々が見せる表情や、いっそのことスターウォーズとかロードオブザリングのように、完全に別世界に行ってしまうほうがすきなのよ。
でも終盤あたりでは、劇場内どころか、となり(つまりアイコ℃)からすすり泣くような音が!!
やれやれ、これが"地図が読めない人種"なのだなとつくづく思ったよ。

☆☆☆★★